寒い日が続いておりますが、如何お過ごしでしょうか。
クロスでございます。
S11お疲れさまでした。
冠の雪原攻略と来シーズンの構築準備に追われる中、
今シーズンもこなさなければならないという多忙シーズンでしたね。
今回はなかなか納得のいく構築ができたので、
来期のレギュ変更に伴って消える運命にあるものの、
弔いの意を込めて記事にしていきたいと思います。
※毎回のことながらスマホだとクソほど見づらいです。ごめんなさい。
PCでの閲覧をお勧めします。
1.構築経緯
リアルが忙しく、色々考えるのが面倒なので、殴ってるだけで勝てそうなのを並べた。
厄介なポケモンたちが消えたシリーズ6においては、
火力の暴力たるパッチラゴンやウーラオスを止める術に乏しい。
また、ゲンガーに対する回答を用意しづらいという特徴がある。
そこで、逆にこれら3匹を全て採用して相手の選出を強烈に縛り、
①相手の選出予想を容易にする。
②①による初手出し勝ちを容易にする。
という2点のコンセプトを押さえながら、
思考停止で戦えるような安定した勝率を出せる構築を組むことにした。
②を確実に達成するため、
広い相手に優位を取りやすく、電気・ゴーストの一貫を切れる襷ホルード、
初手パッチラゴンやウーラオス、サザンドラ、オンバーンをいなしつつ、
受けを強引に破壊できるスカーフアローラキュウコンを投入。
ここに、S3あたりで使っていた尻尾オーロンゲを刺すことで、
負荷を掛ける⇒相手先ダイマ⇒ロンゲでいなす⇒ダイマエースで蹂躙
という基本戦術を確立。
構築が完成した。
2.構築紹介
【パッチラゴン(NN:グッドラック)】
性格:意地っ張り 特性:はりきり 持ち物:突撃チョッキ
努力値:H12/A252/B108/D4/S132
実数値:H167/A167/B124/C×/D91/S112
調整:HB……特化マリルリのダイフェアリー(最高乱数以外)+アクジェ耐え
特化ホルードのダイアース確定耐え
S……1ダイジェットで最速100族抜き
技構成:電撃嘴・逆鱗・炎のキバ・燕返し
本構築のダイマエースその1。
一番上に置いておくだけで、相手は9割方このポケモンを意識した選出を行う。
もっとも、皆が餌のような使い方をするせいで徐々に警戒が薄れたのか、
後半になるにつれパッチラゴンを舐めた並びを展開されることが多くなり、
シーズン終盤は適当にこいつを通すだけでイージーウィンできる試合が多かった。
後述のオーロンゲによる尻尾トリックからの展開を前提にしており、
Sを最低限確保した上で残りを火力と耐久に割き、対面性能を上げている。
また、珠の過剰火力を捨ててチョッキを持たせることで、
サザンドラやオンバーンといった不利対面を強引に突破することが可能。
本構築は、可能な限り初手要員の択を増やすため、
このポケモンだけは技外しのしょうもない負けを嫌ってほぼ先発起用しなかった。
【ホルード(NN:おやっさん)】
性格:陽気⇒意地っ張り 特性:力持ち 持ち物:気合の襷
努力値:ASぶっぱ、余りH
実数値:H161/A118/B97/C×/D97/S130
技構成:岩石封じ・炎のパンチ・地震・電光石火
初手要員。
困ったらこいつを初手に出す。
多くの相手に(ダイマを考慮しなければ)互角以上に戦える上、
広めの技範囲から相手の選出全体に雑な負荷を掛けやすい。
ミラー負けを嫌って陽気で運用していたが、
アシレーヌやクレッフィへのダメ幅変化を考慮し終盤に意地っ張りへ変更。
特に違いを実感することなく終戦を迎えるなどした。
残しておくだけで終盤の襷ケアやラス1タイマン勝ちをワンチャンこなせるため、
相手のダイジェット起点化の動きが見えた場合は即オーロンゲに引き、
このポケモンを詰め筋として残すようにしていた。
【ゲンガー(NN:ゲンガくん)】 ※キョダイマックス個体
性格:臆病 特性:呪われボディ 持ち物:黒いヘドロ
努力値:CSぶっぱ、あまりD
実数値:H135/A×/B80/C182/D96/S178
技構成:シャドーボール・ヘドロ爆弾・凍える風・身代わり
よくいるゲンガー。
対ピクシー、アローラキュウコン要員。
選出機会はそこまで多くないが、相手にガラルサニーゴがいた場合、
このポケモンでしかまともに突破できないため、確定で選出する。
受けの崩しや、対フェアリー用クッションとしての運用が主で、
明確な必要性がなければ一番に選出から切る。
シーズン後半になるにつれ、出す機会がなくなっていったため、
皆このポケモンに強い恨みを抱いているというのがよくわかった。
【オーロンゲ(NN:あかざ)】
性格:腕白(素直)⇒呑気(素直) 特性:悪戯心 持ち物:後攻の尻尾
努力値:H244/B236/D28
実数値:H201/A140/B126/C115/D99/S72
調整:HB……陽気珠パッチラゴンのダイサンダー最高乱数切り耐え
技構成:ソウルクラッシュ・嫉妬の炎・身代わり・トリック
鬼滅の映画おもしろかったです。
この構築の軸となるポケモン。
相手のダイマを身代わりトリックで捌き、
裏のダイマエースに繋げる役割を持つ。
基本戦術を展開する上で必須のコンボパーツであるため、
殆どの試合において確定で選出する。
トリル展開、加速バトン展開、壁展開といったギミックに対し、
殆どの状況から切り返しの芽を作ることができる便利屋。
安易なダイジェットなら身代わり使用可能圏内で耐えることができるため、
こちらの先発を起点化する動きや、初手ウーラオスに対しては即引きし、
詰め筋を太くすることを心掛けていた。
嫉妬の炎の枠は当初対壁展開意識で瓦割りにしていたが、
撃つ場面がほぼない上になかったら負けていた試合もなかったため、
アーマーガアとかナットレイ焼けたらいいなくらいの気持ちで個体ごと変更。
結果、ペンドラーの身代わりを割ったり、輝石モンジャラを焼いたり、
コオリッポの腹太鼓を咎めながらアイスフェイスを維持させたりでき、
予想以上に活躍してくれた。
先述の通り、本構築は非ダイマ状態で殴っていけるポケモンで固まっているため、
場合によってはこのポケモンでダイマして詰めることもあった(190戦中3試合)。
【ウーラオス(NN:Urshifu)】 ※海外産個体、非キョダイマックス
性格:意地っ張り 特性:不可視の拳 持ち物:命の珠
努力値:ASぶっぱ、あまりD
実数値:H175/A200/B120/C×/D81/S149
本構築のダイマエースその2。
オーロンゲの尻尾トリックから展開し、制圧を行う。
パッチラゴンによる処理が面倒なドサイドンやカビゴンを相手取るのが主。
火力と小回りを生かして受けの崩しも行う。
シーズン後半、構築全体で重い上に環境に多く蔓延るゲンガーに悩まされ、
120位から3000位近くまで順位を落として萎えていたところ、以下の2点に気づく。
①ゲンガーのマジカルシャインや鬼火の搭載率が体感減っている
そこで、思い切って初手要員兼対初手ゲンガーとして起用。
結果見事に刺さって順位を戻しきり、今回の成績に繋げた。
【アローラキュウコン(NN:しろは)】
性格:控え目 特性:雪降らし 持ち物:拘りスカーフ
努力値:H4/B84/C252/D4/S164
実数値:H149/A×/B106/C146/D121/S150
特化珠パッチラゴンのダイジェット最高乱数切り耐え
S……準速ウーラオス抜き
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今回のMVP。
初手パッチラゴンウーラオス&受け回し絶対殺すマン。
調整は他の方が使っていたものを参考にしている。
火力面は役割遂行に必要な程度しか期待できないため、
低火力の受け回しには絶対零度をひたすら連打し、
出し負けた場合も3割で出し勝ちにできるので絶対零度を即決で押す。
絶対零度を連打することで、ひよった相手が先にダイマを切りやすい点が◎。
最終日は初手出し負けを絶対零度初撃ヒットで2度もスルーし、
二桁順位タッチを確実なものとした。
イカサマの枠はフリーズドライやダイウォール用の怨念などを試したが、
思った以上に使い所がなかったことと、
ラス1チョッキカビゴンに苦汁を嘗めさせられたことからイカサマに落ち着いた。
3.基本的な選出と戦術
①基本選出
+or
迷ったらこれ。
ホルードで荒らし、オーロンゲのトリックから裏のダイマエースに繋げる。
相手の選出予想に応じて、初手をororに変更する。
②対受け選出
後続の受けを成立させれないようにして詰ませる。
こちらを詰ませてくる相手を逆に詰ませる瞬間は最高に気持ちが良い。
4.厳しい相手
・サザンガルド
安定した負荷を掛けれる要員がいないため、基本戦術が通用しない。
そのため、オーロンゲで丁寧にサザンドラを捌きながら
サザンガルドの運用経験を生かして読みを通していたが、
どうしても展開がシビアになりがちでとても心臓に悪い。
・ガラルマタドガス
ゲンガーを下手にぶつけても逃げられてしまうため、
ウーラオスとパッチラゴンを全力でぶつけて役割集中による突破を狙う。
総じてダイマされない前提のお祈りプレイになりがち。
・襷ポットデス
襷を割る手段に乏しい本構築における天敵。
オーロンゲで尻尾トリックを切ることを強いられるため、
彼我の選出によってはそのまま制圧されて負けてしまう。
こいついっつもこのポケモンに悩まされてんな
パッチラゴンでダイマを切るくらいしか対面処理ができず、
初手から展開されると非常に厳しい。
オーロンゲは珠キョダイゴクエン+スリップダメで落ちてしまうため、
パッチラゴンやウーラオスから入ってキョダイゴクエン以外の技を誘い、
そこからオーロンゲに引いて捌くようにしていた。
鬼火をかわすか絶対零度くらいしか崩す手段がない。
・催眠ゲンガー
当然のようにあててくるのをやめろ。
5.今期の感想
撤退時の順位は上のものですが、最終的には滑り込み組に抜かされていき、
僅差で二桁を逃すこととなってしまいました(あと1勝していればいけた可能性大)。
もっとも、上位帯の緊張感や、独特の感覚に触れることができたのは、
とても良い経験だったと思います。
また、目標としていた最終300位以内+レート2000達成もできたので、
一概に悪い結果というわけではないというのもあります。
この場を借りまして、
アローラロコンの孵化余りをくださった某氏には感謝の意を、
絶対零度の被害に遭われた方々には謝罪の意をそれぞれ述べさせていただきます。
ありがとうございます。ごめんなさい。
今回の経験を戒めとして、次回は最終二桁を目指すこととします。
まだ来シーズンの構築組めてないのですけれども。